これで安心♪神津島トラベルTips
神津島に伝わる神様たちのおはなし
島の名前自体に「神」の文字が入っている神津島。
実は伊豆諸島全体に関わる神津島の神話があるんです。
神秘的な神様たちの神話をご紹介します。
『神津島』の由来
その昔、事代主命(ことしろぬしのみこと)という神様が、伊豆の島々を作る為に、神々を集めて相談をする拠点としたのがここ神津島だったという神話があります。
そのため、昔は神が集う島、「神集島」と書いていたそうです。
事代主命が祀られているのは、静岡県三島市にある三嶋大社です。
また、神津島の天上山では出来上がった伊豆諸島の神々が集まり、各島にどのくらい豊かな水を分配するかという会議が行われたという「水配り伝説」という、とっても神秘的な伝説もあります。
水配り伝説とは?
神代の昔、事代主命と神々によって伊豆諸島が造られた後、島にとって大切な水を分配するための会議が、伊豆諸島のほぼ真中にある神津島【神集島】で開かれた、という神話があります。
会議が行われたのは天上山山頂の火口跡の不入が沢(はいらないがさわ)。
不入が沢は今でも足を踏み入れてはいけない神聖な場所になっています。
会議の一番大事な議題は、命の源である「水」をどのように配分するかでした。
そして討議の結果、翌朝先着順に分ける事に決まりました。
翌朝一番早く来たのは、 御蔵島の神様。そのため御蔵島は最も 多くの水を手に入れる事が出来ました。
次に現れたのが新島の神様、3番目は八丈島、4番目は三宅島、5番目は大島でした。
こうして次々に水が配られ 水はどんどんなくなっていきます。
そんなところに最後に寝坊してやってきたのは利島の神様。
既に水は、水たまりのようにちょっとしか残っていなかったそうです。
これを見た利島の神様は怒り、僅かに水が 残っていた池に飛び込んで暴れ回りました。
水が四方に飛び散りお陰で神津島ではいたるところで水が湧きでるようになったと言われています。
観光で訪れやすいのが、多幸湾にある”多幸湧水”。
東京都の湧水57選にもなっている湧水は、じゃぶじゃぶ湧き水が流れています。
空のペットボトルに水を入れて持ち歩くのもオススメです。
物忌奈命神社(ものいみなみことじんじゃ)
神津島には神社があります。
とても雰囲気があり、凛とした空気の漂うこの神社で祀られているのは、神津島の開祖といわれている物忌奈命。
お父さんが三島大社に祀られる事代主神、お母さんが神津島の長浜にある阿波命の長男です。
事代主神は、「因幡の白兎」の主人公で、天孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)に「国譲り」をしたと伝えられている大国主命(おおくにぬしのみこと)の長男と言われています。
伊豆・三島地区をはじめ伊豆諸島も治めていたこの神の長男が物忌奈命、神津島の鎮守様です。
島の東側の多幸湾に小さなお社の御祭神・日向命はその弟。
島の北西部・長浜海岸には両神の母君すなわち事代主命の正后である阿波命が鎮座されておりますが、他島に住む第二・第三のお后に悋気し、他の島々にある装飾のための美しい石を長浜海岸に集めたという伝説があるようにたいへん美しい海岸で、”五色浜”という別名もあります。
この浜の砂は美しいのですが、持ち帰るとバチが当たるという言い伝えがありますので、砂は持ち帰らないようにお気を付けください!